3月~公務員試験へ~
●3月
退職を考えると同時に、僕にはこういう思いがあった。
「公務員試験に挑戦したい」
きっかけは、昨年9月に行った団体保険の販売実習だ。
この実習で、僕は福島の市役所へ行った。
そこで実際に仕事をしている市職員の方々の姿を見た。
市役所の仕事は「お役所仕事」というイメージがあったが、
実際はかなり違い、職員の方々はアクティブに仕事をしていた。
そして、間違いなく人の役に立つ仕事を皆している。
熱心な人も多い。
また、生き生きとしているのも印象的だった。
とにかく、心を打たれる体験だった。
もし、今違う仕事が出来るのなら・・・こっちのほうが自分に
合っているのではないだろうか?
もちろん、部署によってはハードなところもあるだろうけど、
それはずっと続くわけではないし、そもそも1年間、7時-21時(+仕事
持ち帰り、またはこれより遅くなる場合もしばしば)の職場を経験して
きたわけだから対応出来ないということはないはずだ。
何より・・・将来のことをいろいろ考えると。
この体験が強く印象に残っており、公務員を目指すことを決めた。
では、何を受けるのか?国家or地方?
正直、2月終わり~3月初め(ちょうど、勉強を始めたあたり)はほぼ知識が
なかった。(受けようと思っていた市役所以外)日程も知らなかった。
いろいろ調べて、以下の試験を受けることにした。
4月:国家Ⅰ種(第5週)
5月:東京都庁(第1週)、国立大学法人(第3週)
6月:国税専門官(第2週)、国家Ⅱ種(第3週)、川崎市(第4週)
7月以降は状況に応じて。
たくさん受けられると思っていたが、6月第4週の地方上級は道府県庁、
政令指定都市が一斉に試験を行ない、その中から1つしか受けられないと
わかった。
はじめから川崎市を選ぶつもりだったのだが、まさかこの選択地が自分の
行く先となってくれるとは。。。
何故川崎市を選んだかについては6月について書くときに触れます。
そして試験勉強に着手したわけだが、予備校は模試と面接以外使わなかった。
金がない択一と論文なら、独学で行けると勝手に判断して・・・
まずはヤフオクの「○冊まとめて販売!」(確か50冊くらい)という出品を格安で
落札し、足りない科目については、本屋で買いにいってそろえた。
これで、準備完了。
さて、時間もない中、どうやって勉強していくか。
大概の試験は、1次試験で択一(と論文)が出題されるので、まずは択一を
勉強することにした。
公務員試験の択一は教養と専門があり、やたらと科目数が多い。
例えば、最初に受けた都庁は、教養12、専門11もある。
そこで、基本書を読んでいる時間など余裕でなかったので、早速過去問題集
から取り組むことにした。
今思えば、これが良かった。
何故かというと、公務員試験の問題は過去問から似たような問題が出題されて
おり、過去問さえマスターしておけば大体の問題に対応できるからだ。
1問1問、解説を丁寧に読み込むことに集中した。
ここで前職時代に養われた集中力が役立った。本当に役立った。
加えて、僕は公認会計士試験を経験していたために、経済系の問題に強かった
のも幸いした。
公務員の試験、特に専門は経済系の問題のウエイトが結構大きい。
勉強しておいて良かったと本当に思った。
とにかく3月は時間がない、と必死に勉強。
3月中に、全科目一とおり以上は過去問を終わらせることを目標にした。
とはいってもそんなに長時間もつようなタイプではないので、たまには
息抜きも・・・。
僕は昔からゲームセンターの音楽ゲームが好きで(とはいってもそんなに
頻繁に行くわけではないが)、気分転換に行くことがあった。
社会人になってからあまり行かなくなったが、こういう機会なので行ってみた。
一番得意なのは「ポップンミュージック」で、ほぼこれしかやらなかったのだが、
ちょうど「ビートマニア」の最新作が出たこともあり、やってみた。
これは、はまるはまる(笑)曲も良い曲が多い。
結局、勉強→音ゲー→勉強→・・・を繰り返し、3月は過ぎていった。
このリズムは、非常に自分にとって良かった。
あとは、繰り返しになるが前職で得た力があまりにも大きい。
前職、というかあの職場のあの環境を経験していなかったら
間違いなく無理だったと思う。