2月~バレンタインデー~
●2月
バレンタインデー。営業職員さんからたくさんチョコをもらう。
やはり、もらうと嬉しい。
久しぶりにいい日になると思った。
この日は9時まで残業。まあいつも通り。
先輩は用があって帰り、会社には僕と直属の上司の2人だけ。
しかし、その上司の様子がおかしい。
いつもネチネチやってきて(僕に対して尋常とは思えないほど)
そのせいで精神的に病んだこともあったが、この日は違った。
明らかに、殺気立っている。
2人きりになっているときに延々とネチネチやられることは
よくあっても、こんな上司の姿は初めて見た。
2人きりになったら、殺される。本気でそう思った。
9時になって、会社閉めるリミットだしそろそろ帰れると思った。
今日中に絶対やらなければならないという仕事も残っていない。
そう思っていた時だった。
上司:「お前さ、○○の仕事やったか?」
僕:「はい、仕上げておきましたが・・・(別に、急ぎの仕事ではないはず)」
上司:「ちょっと見せてみろ」
仕事を見せる。
上司:「ここは、こうでこうでこうだろ!早く直せ!」
嫌な予感が的中した。
邪推かもしれないが、9時で帰すつもりはなかったのだろう。
その後も、今日やらなくてもいい仕事を振ってくる上司。
「まだ出来ないのか~。いつになったら出来るんだ!」
もはや、ここまでくると単なるイジメだろう。
極めつけは、コピーを1枚取ろうとした瞬間。上司はこう怒鳴った。
「バカ!コピーなんて取らなくていい!経費の無駄使いだ!
俺が所長やってたころは裏紙を(コピー用紙として)使ってたぞ!」
いつも会議で無駄な資料を作成させてるのはどこの誰だ。狂ってる。
他にもいろいろあったが、もう書きたくない。
確かに、あと1年我慢すればこの人とは離れられる。
でも、その時の自分は心身健康な自分でいられるだろうか。
支社長に訴えるという手もある。しかし、この上司を買っている支社長は
この上司を支社に置いておくだろう。
1年目の自分が支社を出るということはまだ考えられない。
とりあえず、この人と距離を置こう。
また病気になったら悔やんでも悔やみきれない。
そう決意し、次の週から病欠という名目で1ヶ月休みをもらうことにした。
人生の転機となったバレンタインデー。